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水引(みずひき)
−先様に贈る心をあらわす礼法、 もてなしの心−
水引の起源は飛鳥時代(7世紀頃)、遣隋使・小野妹子が帰朝したとき、隋の答礼使が携えてきた贈り物に航海の無事を祈って、紅白の麻紐が結ばれていたことに始まります。
これを期に、宮中への献上品はすべて紅白の麻で結ぶことが慣習となり、平安時代には「水引」と呼ばれるようになります。
進物に白紙をかけ、水引で結んで熨斗をつける作法は室町時代に盛んになり、江戸時代になるとさまざまな水引の色や結び方が考案され、
用途にしたがって使い分けるまでに発展しました。
「水引」の名は、水引をつくるときに水のりを引くことに由来するといわれています。
水は不浄を清め、水を引いた後は清々しくなることから、清らかな品を贈る意味を込めたものとも伝えられ、先様に贈る心、もてなしの心、
というわが国独自の精神文化を象徴するものといえます。
また、わが国には、古来「結び」には魂が宿り、邪気を払うと信じられ、水引で結んだものは単なる物品とは区別されていました。
これらのことから、「水引」は現在でも、慶事や弔事には欠かせない風習として、毎日の生活に根づいているのです。
千と世水引
−素材にこだわり、結びに真心を込めて−
千と世水引は、伝統的な絹巻きの水引と手すきの和紙をつかい、金沢そしていまの感性を取り入れて飾りを結んでおります。
先様はもちろん、水引を手にされたみなさまの生活に、少しでも潤いが感じられますようつとめております。